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文芸 > 日本文学/国文学

検索結果3,993件中3,781件から3,825件までを表示
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  • タイトル: B教授の死
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  さわやかな若葉時も過ぎて、日増しに黒んで行く青葉のこずえにうっとうしい微温の雨が降るような時候になると、十余年ほど前に東京のSホテルで客死したスカンジナビアの物理学者B教授のことを毎年一度ぐらいはきっと思い出す。 しかし、なにぶんにももうだいぶ古いことであって、記憶が薄くなってい... ...
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  • タイトル: 物売りの声
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  毎朝床の中でうとうとしながら聞く豆腐屋のラッパの音がこのごろ少し様子が変わったようである。 もとは、「ポーピーポー」というふうに、中に一つ長三度くらい高い音をはさんで、それがどうかすると「起きろ、オーキーロー」と聞こえたものであるが、近ごろは単に「ププー、プープ」というふうに、た... ...
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  • タイトル: 破片
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  昭和九年八月三日の朝、駒込三の三四九、甘納豆製造業渡辺忠吾氏(二七)が巣鴨警察署衛生係へ出頭し「十日ほど前から晴天の日は約二千、曇天でも約五百匹くらいの蜜蜂が甘納豆製造工場に来襲して困る」と訴え出たという記事が四日の夕刊に出ていた。  これがどの程度に... ...
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  • タイトル: 小爆発二件
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  昭和十年八月四日の朝、信州軽井沢千が滝グリーンホテルの三階の食堂で朝食を食って、それからあの見晴らしのいい露台に出てゆっくり休息するつもりで煙草に点火したとたんに、なんだかけたたましい爆音が聞こえた。 「ドカン、ドカドカ、ドカーン」といったような不規則なリズムを刻んだ爆音がわずか... ...
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  • タイトル: 小浅間
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  峰の茶屋から第一の鳥居をくぐってしばらくこんもりした落葉樹林のトンネルを登って行くと、やがて急に樹木がなくなって、天地が明るくなる。 そうして右をふり仰ぐと突兀たる小浅間の熔岩塊が今にも頭上にくずれ落ちそうな絶壁をなしてそびえ立っている。 その岩塊の頭を包むヴェールのように灰砂の斜......
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  • タイトル: 小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  十余年前に小泉八雲の小品集「心」を読んだことがある。 その中で今日までいちばん深い印象の残っているのはこの書の付録として巻末に加えられた「三つの民謡」のうちの「小栗判官のバラード」であった。 日本人の中の特殊な一群の民族によっていつからとも知れず謡い伝えられたこの物語には、それ自身......
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  • タイトル: 自由画稿
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      はしがき  これからしばらく続けて筆を執ろうとする随筆断片の一集団に前もって総括的な題をつけようとすると存外むつかしい。 書いてゆくうちに何を書くことになるかもわからないのに、もし初めに下手な題をつけておくとあとになってその題に気兼ねして書きたいことが自在に書けなく... ...
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  • タイトル: 糸車
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  祖母は文化十二年(一八一五)生まれで明治二十二年(一八八九)自分が十二歳の歳末に病没した。 この祖母の「思い出の画像」の数々のうちで、いちばん自分に親しみとなつかしみを感じさせるのは、昔のわが家のすすけた茶の間で、糸車を回している袖なし羽織を着た老媼の姿である。 紋付きを着て撮った......
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  • タイトル: 三斜晶系
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 夢  七月二十七日は朝から実に忙しい日であった。 朝起きるとから夜おそくまで入れ代わり立ち代わり人に攻められた。 くたびれ果てて寝たその明け方にいろいろの夢を見た。  土佐の高知の播磨屋橋のそばを高架電車で通りながら下のほうをのぞくと街路が上下二層にできていて堀....
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  • タイトル: 災難雑考
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  大垣の女学校の生徒が修学旅行で箱根へ来て一泊した翌朝、出発の間ぎわに監督の先生が記念の写真をとるというので、おおぜいの生徒が渓流に架したつり橋の上に並んだ。 すると、つり橋がぐらぐら揺れだしたのに驚いて生徒が騒ぎ立てたので、振動がますますはげしくなり、そのためにつり橋の鋼索が断た... ...
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  • タイトル: 藤棚の陰から
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  若葉のかおるある日の午後、子供らと明治神宮外苑をドライヴしていた。 ナンジャモンジャの木はどこだろうという話が出た。 昔の練兵場時代、鳥人スミスが宙返り飛行をやって見せたころにはきわめて顕著な孤立した存在であったこの木が、今ではちょっとどこにあるか見当がつか......
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  • タイトル: 庭の追憶
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  郷里の家を貸してあるT氏からはがきが来た。 平生あまり文通をしていないこの人から珍しい書信なので、どんな用かと思って読んでみると、  郷里の画家の藤田という人が、筆者の旧宅すなわち現在T氏の住んでいる屋敷の庭の紅葉を写生した油絵が他の一点とともに目下上野で開催中の国展に出品され... ...
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  • タイトル: 函館の大火について
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  昭和九年三月二十一日の夕から翌朝へかけて函館市に大火があって二万数千戸を焼き払い二千人に近い死者を生じた。 実に珍しい大火である。 そうしてこれが昭和九年の大日本の都市に起こったということが実にいっそう珍しいことなのである。  徳川時代の江戸には大火が名物であった。 振袖火事とし...
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  • タイトル: 思い出草
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  芭蕉の「旅に病んで夢は枯れ野をかけめぐる」はあまりに有名で今さら評注を加える余地もないであろうが、やはりいくら味わっても味わい尽くせない句であると思う。 これは芭蕉の一生涯の総決算でありレジュメであると同時にまたすべての人間の一生涯のたそがれにおける感慨で... ...
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  • タイトル: さるかに合戦と桃太郎
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  近ごろある地方の小学校の先生たちが児童赤化の目的で日本固有のおとぎ話にいろいろ珍しいオリジナルな解釈を付加して教授したということが新聞紙上で報ぜられた。 詳細な事実は確かでないが、なんでもさるかに合戦の話に出て来るさるが資本家でかにが労働者だということになっており、かにの労働によ... ...
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  • タイトル: 沓掛より
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 草をのぞく  浅間火山のすそ野にある高原の一隅に、はなはだ謙遜なHという温泉場がある。 ふとした機縁からそこでこの夏のうちの二週間を過ごした。  避暑という、だれもする年中行事をかつてしたことのなかった自分には、この二週日の間に接した高原の夏の自然界は実に珍し......
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  • タイトル: 試験管
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 靴のかかと  夏になったので去年の白靴を出して見ると、かかとのゴムがだいぶすり減っている。 靴自身も全体にだいぶひどくなっているから一つ新調することにした。 買いに行った店にはゴムのかかとのが無かったのでそのかわりに、かかとの一隅に小さな三角形の鉄片を打ちつけたの......
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  • タイトル: 錯覚数題
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 ハイディンガー・ブラッシ  目は物を見るためのものである。 目がなければ外界の物は見えない。 しかし目が二つあれば目で見えるはずのものがなんでも見えるかと言うと、そうは行かない。 眼前の物体の光学的影像がちゃんと網膜に映じていてもその物の存在を認めないことはある。 ...
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  • タイトル: 涼味数題
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  涼しさは瞬間の感覚である。 持続すれば寒さに変わってしまう。 そのせいでもあろうか、暑さや寒さの記憶に比べて涼しさの記憶はどうもいったいに希薄なように思われる。 それはとにかく、過去の記憶の中から涼しさの標本を拾い出そうとしても、なかなか容易に思い出せない。 そのわずかな標本の中で、...
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  • タイトル: 記録狂時代
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  何事でも「世界第一」という名前の好きなアメリカに、レコード熱の盛んなのは当然のことであるが、一九二九年はこのレコード熱がもっとも猖獗をきわめた年であって、その熱病が欧州にまでも蔓延した。 この結果としてこの一年間にいろいろの珍しいレコードが多数にできあがった。 それら記録の中で毛色......
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  • タイトル: 蒸発皿
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 亀井戸まで  久しぶりで上京した友人と東京会館で晩餐をとりながら愉快な一夕を過ごした。 向こうの食卓には、どうやら見合いらしい老若男女の一団がいた。 きょうは日がよいと見える。 近ごろの見合いでは、たいてい婿殿のほうがかえって少しきまりが悪そうで、嫁様のほうが堂々と....
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  • タイトル: 空想日録
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 白熊の死  探険船シビリアコフ号の北氷洋航海中に撮影されたエピソード映画の中に、一頭の白熊を射殺し、その子を生け捕る光景が記録されている。  果てもない氷海を張りつめた流氷のモザイクの一片に乗っかって親子連れの白熊が不思議そうにこっちをながめている。 おそらく......
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  • タイトル: コーヒー哲学序説
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  八九歳のころ医者の命令で始めて牛乳というものを飲まされた。 当時まだ牛乳は少なくとも大衆一般の嗜好品でもなく、常用栄養品でもなく、主として病弱な人間の薬用品であったように見える。 そうして、牛乳やいわゆるソップがどうにも臭くって飲めず、飲めばきっと嘔吐したり下痢したりするという古風......
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  • タイトル: 火事教育
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  旧臘押し詰まっての白木屋の火事は日本の火災史にちょっと類例のない新記録を残した。 犠牲は大きかったがこの災厄が東京市民に与えた教訓もまたはなはだ貴重なものである。 しかしせっかくの教訓も肝心な市民の耳に入らず、また心にしみなければあれだけの犠牲は全くなんの役にも立たずに煙になってし......
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  • タイトル: 鎖骨
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  子供が階段から落ちてけがをした。 右の眉骨を打ったと見えて眼瞼がまんじゅうのようにふくれ上がった。 それだけかと思っていたが吐きけのあるのが気になった。 医者が来て見ると、どうも右肩の鎖骨が折れているらしいというので驚いて整形外科のT博士に診てもらうとやはり鎖骨がみごとに折れている。 ...
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  • タイトル: 北氷洋の氷の割れる音
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  一九三二年の夏の間に、シベリアの北の氷海を一艘のあまり大きくない汽船が一隊の科学者の探険隊を載せて、時々行く手をふさぐ氷盤を押し割りながら東へ東へと航海していた。 しかしその氷の割れる音は科学を尊重するはずの日本へ少しも聞こえなかった。 満州問題、五・一五事件、バラバラ・ミステリー......
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  • タイトル: 田丸先生の追憶
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  なくなってまもない人の追憶を書くのはいろいろの意味で困難なものである。 第一には、時のパースペクティヴとでもいうのか、近いほうの事がらの印象が遠い以前のそれを掩散したがる傾向がある。 第二には、近いほうの事を書こうとすると自然現在の環境の中でのいろいろの当たりさわりが生じやすい。 第....
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  • タイトル: 夏目漱石先生の追憶
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  熊本第五高等学校在学中第二学年の学年試験の終わったころの事である。 同県学生のうちで試験を「しくじったらしい」二三人のためにそれぞれの受け持ちの先生がたの私宅を歴訪していわゆる「点をもらう」ための運動委員が選ばれた時に、自分も幸か不幸かその一員にされてしまった。 その時に夏目先生の......
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  • タイトル: 「手首」の問題
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  バイオリンやセロをひいてよい音を出すのはなかなかむつかしいものである。 同じ楽器を同じ弓でひくのに、下手と上手ではまるで別の楽器のような音が出る。 下手な者は無理に弓の毛を弦に押しつけこすりつけてそうしてしいていやな音をしぼり出しているように見えるが、上手な玄人となると実にふわりと......
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  • タイトル: 青磁のモンタージュ
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要: 「黒色のほがらかさ」ともいうものの象徴が黒楽の陶器だとすると、「緑色の憂愁」のシンボルはさしむき青磁であろう。 前者の豪健闊達に対して後者にはどこか女性的なセンチメンタリズムのにおいがある。 それでたぶん、年じゅう胃が悪くて時々神経衰弱に見舞われる自分のような人間には楽焼きの明るさも......
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  • タイトル: ラジオ・モンタージュ
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  プドーフキンやエイゼンシュテインらの映画の芸術的価値が世界的に認められると同時に彼らのいわゆるモンタージュの理論がだいぶ持てはやされ、日本でもある方面ではこのモンタージュということが一種のはやり言葉になったかのように見える。 この言葉の意味については本家本元の二人の間にも異論があ... ...
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  • タイトル: カメラをさげて
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  このごろ時々写真機をさげて新東京風景断片の採集に出かける。 技術の未熟なために失敗ばかり多くて獲物ははなはだ少ない。 しかし写真をとろうという気で町を歩いていると、今までは少しも気のつかずにいたいろいろの現象や事実が急に目に立って見えて来る。 つまり写真機を持って歩くのは、生来持ち合....
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  • タイトル: 青衣童女像
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  木枯らしの夜おそく神保町を歩いていたら、版画と額縁を並べた露店の片すみに立てかけた一枚の彩色石版が目についた。 青衣の西洋少女が合掌して上目に聖母像を見守る半身像である。 これを見ると同時にある古いなつかしい記憶が一時に火をつけたようによみがえって来た。 木枯らしにまたたく街路の彩燈....
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  • タイトル: 時事雑感
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      煙突男  ある紡績会社の労働争議に、若い肺病の男が工場の大煙突の頂上に登って赤旗を翻し演説をしたのみならず、頂上に百何十時間居すわってなんと言ってもおりなかった。 だんだん見物人が多くなって、わざわざ遠方から汽車で見物に来る人さえできたので、おしまいにはそれを相手の... ...
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  • タイトル: Liber Studiorum
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  震災後復興の第一歩として行なわれた浅草凌雲閣の爆破を見物に行った。 工兵が数人かかって塔のねもとにコツコツ穴をうがっていた。 その穴に爆薬を仕掛けて一度に倒壊させるのであったが、倒れる方向を定めるために、その倒そうとする方向の側面に穴の数を多くしていた。 準備....
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  • タイトル: 備忘録
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      仰臥漫録  何度読んでもおもしろく、読めば読むほどおもしろさのしみ出して来るものは夏目先生の「修善寺日記」と子規の「仰臥漫録」とである。 いかなる戯曲や小説にも到底見いだされないおもしろみがある。 なぜこれほどおもしろいのかよくわからないがただどちらもあらゆる創作の中......
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  • タイトル: 路傍の草
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 車上 「三上」という言葉がある。 枕上鞍上厠上合わせて三上の意だという。 「いい考えを発酵させるに適した三つの環境」を対立させたものとも解釈される。 なかなかうまい事を言ったものだと思う。 しかしこれは昔のシナ人かよほど暇人でないと、現代では言葉どおりには適用し難い...
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  • タイトル:
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  大学の池のまわりも、去年の火事で、だいぶ様子が変わってしまった。 建物などは、どうでもなるだろうが、あの古い樹木の復旧は急にはできそうもない。 惜しいものである。 それでも、あの大きな木が、全部は焼けなくてしあわせであった。 たとえば池の北側に、大きなまっ黒く茂った枝を水面近くまでの...
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  • タイトル: 伊吹山の句について
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  昨年三月の「潮音」に出ている芭蕉俳句研究第二十四回の筆記中に   千川亭 おりおりに伊吹を見てや冬ごもり という句について、この山の地勢や気象状態などが問題になっていて、それについていろいろ立ち入った研究があったようである。 私もこの問題については自分の専門の学問の... ...
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  • タイトル: 二十四年前
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  ちょうど今から二十四年前の夏休みに、ただ一度ケーベルさんに会って話をした記憶がある。 ほんとうに夢のような記憶である。  それは私が大学の一年から二年に移るときの夏休みであった。 その年の春から私は西片町に小さな家を借りてそこに自分の家庭というものを作った。 それでいつもはきまっ...
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  • タイトル: 亮の追憶
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  亮の一周忌が近くなった。 かねてから思い立っていた追憶の記を、このしおに書いておきたいと思う。  亮は私の長姉の四人の男の子の第二番目である。 長男は九年前に病死し、四男はそれよりずっと前、まだ中学生の時代に夭死した。 昨年また亮が死んだので、残るはただ三男の順だけである。 順...
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  • タイトル: 蓄音機
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  エジソンの蓄音機の発明が登録されたのは一八七七年でちょうど西南戦争の年であった。 太平洋を隔てて起こったこの二つの出来事にはなんの関係もないようなものの、わが国の文化発達の歴史を西洋のと引き合わせてみる時の一つの目標にはなる。 のみならず少なくとも私にはこの偶然の合致が何事かを暗示......
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  • タイトル: 断水の日
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  十二月八日の晩にかなり強い地震があった。 それは私が東京に住まうようになって以来覚えないくらい強いものであった。 振動週期の短い主要動の始めの部分に次いでやって来る緩慢な波動が明らかにからだに感ぜられるのでも、この地震があまり小さなものではないと思われた。 このくらいのならあとから来....
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  • タイトル: 案内者
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  どこかへ旅行がしてみたくなる。 しかし別にどこというきまったあてがない。 そういう時に旅行案内記の類をあけて見ると、あるいは海浜、あるいは山間の湖水、あるいは温泉といったように、行くべき所がさまざま有りすぎるほどある。 そこでまずかりに温泉なら温泉ときめて、温泉の部を少し詳しく見て行....
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  • タイトル: 笑い
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  子供の時分から病弱であった私は、物心がついてから以来ほとんど医者にかかり通しにかかっていたような漠然とした記憶がある。 幸いに命を取り止めて来た今日でもやはり断えず何かしら病気をもっていない時はないように思われる。 簡単なラテン語の名前のつくような病気にはかかっていない時でも、なん......
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