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人文・思想

検索結果2,741件中2,611件から2,655件までを表示
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  • タイトル: 寺田寅彦
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要: (昭和十一年)  寺田さんは有名な物理学者であるが、その研究の特徴は、日常身辺にありふれた事柄、具体的現実として我々の周囲に手近に見られるような事実の中に、本当に研究すべき問題を見出した点にあるという。 ところで日常身辺の事実が示しているのは単に物理学的現象のみではなく、化学的・... ...
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  • タイトル: 初めて西田幾多郎の名を聞いたころ
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  わたくしが初めて西田幾多郎という名を聞いたのは、明治四十二年の九月ごろのことであった。 ちょうどその八月に西田先生は、学習院に転任して東京へ引っ越して来られたのであるが、わたくしが西田先生のことを聞いたのはその方面からではない。 第四高等学校を卒業してその九月から東京の大学へ来た中......
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  • タイトル: 月夜の東大寺南大門
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  夕方から空が晴れ上つて、夜は月が明るかつた。 N君を訪ねるつもりでひとりブラ/\と公園のなかを歩いて行つたが、あの広い芝生の上には、人も見えず鹿も見えず、たゞ白白と月の光のみが輝いてゐた。  南大門の大きい姿に驚異の目を見張つたのもこの宵であつた。 ほの黒い二層の屋根が明るい空に....
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  • タイトル: 「ゼエレン・キェルケゴオル」序
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  キェルケゴオルのドイツ訳全集は一九〇九年から一九一四年へかけて出版せられた。 その以前にも前世紀の末八〇年代から九〇年代へかけて彼の著書はかなり翻訳せられたが、宗教的著作のほかは、かなり厳密を欠いたものであった。  彼に関する研究は、一八七九年に出たブランデスの論文が最も早いも......
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  • タイトル: ベエトォフェンの面
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  人生が苦患の谷であることを私もまたしみじみと感じる。 しかし私はそれによって生きる勇気を消されはしない。 苦患のなかからのみ、真の幸福と歓喜は生まれ出る。  ある人は言うだろう。 歓喜を産む苦患は真の苦患でない。 苦患の形をした歓喜は真の歓喜でない。 お前は苦患をも...
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  • タイトル: アフリカの文化
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  フロベニウスの『アフリカ文化史』は、非常に優れた書であるとともにまた実におもしろい書である。 そのおかげでニグロの生活は我々の追体験し得るものとなり、ニグロの文化は我々の理解し得るものとなる。 我々はそれによっていわゆる未開人をいかに見るべきかを教えられる。 フロベニウス自身が指摘し....
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  • タイトル: 露伴先生の思い出
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  関東大震災の前数年の間、先輩たちにまじって露伴先生から俳諧の指導をうけたことがある。 その時の印象では、先生は実によく物の味のわかる人であり、またその味を人に伝えることの上手な人であった。 俳句の味ばかりでなく、釣りでも、将棋でも、その他人生のいろいろな面についてそうであった。 そう....
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  • タイトル: 麦積山塑像の示唆するもの
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  麦積山の調査が行なわれたのは四年ほど前で、その報告も、すぐその翌年に出たのだそうであるが、わたくしはついに気づかずにいた。 だから名取洋之助君が撮影して来た写真の一部を見せられた時には、突然のことで、どうもひどく驚かされたのであった。 それは麦積山そのものが思いがけぬすばらしさを持......
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  • タイトル: 松風の音
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  東京の郊外で夏を送っていると、時々松風の音をなつかしく思い起こすことがある。 近所にも松の木がないわけではないが、しかし皆小さい庭木で、松籟の爽やかな響きを伝えるような亭々たる大樹は、まずないと言ってよい。 それに代わるものは欅の大樹で、戦争以来大分伐り倒されたが、それでもまだ半分......
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  • タイトル: 文楽座の人形芝居
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  日本文化協会の催しで文楽座の人形使いの名人吉田文五郎、桐竹紋十郎諸氏を招いて人形芝居についての講演、実演などがあった。 竹本小春太夫、三味線鶴沢重造諸氏も参加した。 人形芝居のことをあまり知らない我々にとってはたいへんありがたい催しであった。 舞台で見ているだけではちょっと気づかない....
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  • タイトル: 能面の様式
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  野上豊一郎君の『能面』がいよいよ出版されることになった。 昨年『面とペルソナ』を書いた時にはすぐにも刊行されそうな話だったので、「近刊」として付記しておいたが、それからもう一年以上になる。 網目版の校正にそれほど念を入れていたのである。 それだけに出来ばえはすばらしくよいように思われ....
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  • タイトル: 夏目先生の追憶
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  夏目先生の大きい死にあってから今日は八日目である。 私の心は先生の追懐に充ちている。 しかし私の乱れた頭はただ一つの糸をも確かに手繰り出すことができない。 私は夜ふくるまでここに茫然と火鉢の火を見まもっていた。  昨日私は先生について筆を執る事を約した。 その時の気持...
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  • タイトル: 土下座
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  ある男が祖父の葬式に行ったときの話です。  田舎のことで葬場は墓地のそばの空地を使うことになっています。 大きい松が二、三本、その下に石の棺台、――松の樹陰はようやく坊さんや遺族を覆うくらいで、会葬者は皆炎熱の太陽に照りつけられながら、芝生の上や畑の中に立っていました。 永いなじ....
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  • タイトル: 藤村の個性
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  藤村は非常に個性の強い人で、自分の好みによる独自の世界というふうなものを、おのずから自分の周囲に作り上げていた。 衣食住のすみずみまでもその独特な好みが行きわたっていたであろう。 酒粕に漬けた茄子が好きだというので、冬のうちから、到来物の酒粕をめばりして、台所の片隅に貯えておき、茄......
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  • タイトル: 転向
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  過去の生活が突然新しい意義を帯びて力強く現在の生活を動かし初めることがある。 その時には生のリズムや転向が著しく過去の生活に刺激され導かれている。 そうしてすべての過去が「過ぎ去って」はいないことを思わせる。 機縁の成熟は「過去」が現在を姙まし、「過去」が現在の内に成長する....
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  • タイトル: 寺田さんに最後に逢った時
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  去年の八月の末、谷川君に引っ張り出されて北軽井沢を訪れた。 ちょうどその日は雨になって、軽井沢駅に降りた時などは土砂降りであった。 その中を電車の終点まで歩き、さらに玩具のように小さい電車の中で窓を閉め切って発車を待っていた時の気持ちは、はなはだわびしいものであった。 少し癇癪が起き....
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  • タイトル: 停車場で感じたこと
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  ある雨の降る日、私は友人を郊外の家に訪ねて昼前から夜まで話し込んだ。 遅くなったのでもう帰ろうと思いながら、新しく出た話に引っ張られてつい立つことを忘れていた。 ふと気づいて時計を見ると、自分が乗ることにきめていた新橋発の汽車の時間がだいぶ迫っている。 で、いよいよ別れるこ....
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  • タイトル: 漱石の人物
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  私が漱石と直接に接触したのは、漱石晩年の満三個年の間だけである。 しかしそのおかげで私は今でも生きた漱石を身近に感じることができる。 漱石はその遺した全著作よりも大きい人物であった。 その人物にいくらかでも触れ得たことを私は今でも幸福に感じている。  初めて早稲田南町の漱石山房を...
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  • タイトル: 創作の心理について
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  我々は創作者として活らく時、その創作の心理を観察するだけの余裕を持たない。 我々はただ創作衝動を感ずる。 内心に萌え出たある形象が漸次醗酵し成長して行くことを感ずる。 そうして我々はハッキリつかみ、明確に表現しようと努力する。 そこにさまざまの困難があり、困難との戦いがある...
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  • タイトル: 世界の変革と芸術
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  講和近づけりという噂がある。 しかし戦争はまだやむまい。 ばかばかしい話だが、英独両国で面目をつぶすのをイヤがっている間は、とうてい仲なおりはできぬ。  戦争はまだ幾年も続くだろう。 そうして結局、各国ともに、社会的不安と政治的革命とを経験する事になるだろう。 つまり...
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  • タイトル: すべての芽を培え
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  青春を通り越したというのでしきりに残り惜しく感じている人があるようですが、私はまだその残り惜しさをしみじみ感ずるほどな余裕をもっていません。 それよりも、やっと自分がハッキリしかかって来たということで全心が沸き立っているのです。 時々自分の青春を振り返ってみる時にはそこに自分の歩か......
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  • タイトル: 人物埴輪の眼
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  埴輪というのは、元来はその言葉の示している通り、埴土で作った素焼き円筒のことである。 それはたぶん八百度ぐらいの火熱を加えたものらしく、赤褐色を呈している。 用途は大きい前方後円墳の周囲の垣根であった。 が、この素焼きの円筒の中には、上部をいろいろな形象に変化させたものがある。 その...
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  • タイトル: 自己の肯定と否定と
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  自分にとっては、強く内から湧いて来る自己否定の要求は、自己肯定の傾向が隈なく自分を支配していた後に現われて来た。 そうしてそれは自分を自己肯定の本道に導いてくれそうに思われる。  自我の尊重、個人の解放、――これらの思想はただ思想として自分の内にはいって来たのではなかった。 小供....
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  • タイトル: 偶像崇拝の心理
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  私がここに観察しようとするのは、「偶像破壊」の運動が破壊の目的物とした、「固定観念」の尊崇についてではない。 文字通りに「偶像」を跪拝する心理についてである。 しかしそれも、庶物崇拝の高い階段としての偶像崇拝全般にわたってではない。 ただ、優れた芸術的作品を宗教的礼拝の対象とする狭い....
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  • タイトル: 京の四季
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  京都に足かけ十年住んだのち、また東京へ引っ越して来たのは、六月の末、樹の葉が盛んに茂っている時であったが、その東京の樹の葉の緑が実にきたなく感じられて、やり切れない気持ちがした。 本郷の大学前の通りなどは、たとい片側だけであるにもしろ、大学の垣根内に大きい高い楠の樹が立ち並んでい... ...
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  • タイトル: 樹の根
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  松の樹に囲まれた家の中に住んでいても松の樹の根が地中でどうなっているかはあまり考えてみた事がなかった。 美しい赤褐色の幹や、わりに色の浅い清らかな緑の葉が、永いなじみである松の樹の全体であるような気持ちがしていた。 雨がふると幹の色はしっとりと落ちついた、潤いのある鮮やか......
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  • タイトル: 茸狩り
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  松茸の出るころになるといつも思い出すことであるが、茸という物が自分に対して持っている価値は子供時代の生活と離し難いように思われる。 トルストイの確か『戦争と平和』だったかにそういう意味で茸狩りの非常に鮮やかな描写があったと思う。  自分は山近い農村で育ったので、秋には茸狩りが最......
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  • タイトル: 巨椋池の蓮
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  蓮の花は日本人に最も親しい花の一つで、その大きい花びらの美しい彎曲線や、ほのぼのとした清らかな色や、その葉のすがすがしい匂いや肌ざわりなどを、きわめて身近に感じなかった人は、われわれの間にはまずなかろうと思う。 文化の上から言っても蓮華の占める位置は相当に大きい。 日本人に深い精神......
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  • タイトル: 岡倉先生の思い出
    著者: 和辻哲郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  今度岡倉一雄氏の編輯で『岡倉天心全集』が出始めた。 第一巻は英文で発表せられた『東洋の理想』及び『日本の覚醒』の訳文を載せている。 第二巻は『東洋に対する鑑識の性質と価値』その他の諸篇、第三巻は『茶の書』を含むはずであるという。 岡倉先生の主要著作が英文であったため在来日本の読者に比....
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  • タイトル: 皇海山紀行
    著者: 木暮理太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  降りがちな天候は、十一月に入ってもからりと晴れた日は続かなかった。 ことに土曜から日曜へかけてはよく降った。 この意地悪い雨のために出鼻をくじかれて、出発はもう予定より三週間も遅れてしまった。 これがもし紅葉見物を兼ねての旅であったならば、目的の一半は既に失われた訳であるが、皇海山に....
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  • タイトル: よめいり荷物
    著者: 片山広子
    出版社: ConTenDo
    概要:  今から四十年あるひは五十年ぐらゐ前の嫁入支度はたいてい千五百円から二千円ぐらゐの金で充分間に合つたのである。 その二千円を今の金に計算してみるとかなりの物かも知れないが、とにかく娘が三人あつたとして、二千円づつ六千円ぐらゐならば、親たちもどうにか出すことが出来たらしい。  およ......
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  • タイトル: 火の玉を見たこと
    著者: 牧野富太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  時は、明治十五、六年頃、私はまだ二十一、二才頃のときであったろうと思っているが、その時分にときどき、高知(土佐)から七里ほどの夜道を踏んで西方の郷里、佐川町へ帰ったことがあった。  かく夜中に歩いて帰ることは当時すこぶる興味を覚えていたので、ときどきこれを実行した。 すなわちあ......
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  • タイトル: 兆民居士安くにかある
    著者: 北村透谷
    出版社: ConTenDo
    概要:  多くの仏学者中に於てルーソー、ボルテールの深刻なる思想を咀嚼し、之を我が邦人に伝へたるもの兆民居士を以て最とす。 「民約篇」の飜訳は彼の手に因りて完成せられ、而して仏国の狂暴にして欝怏たる精神も亦た、彼に因りて明治の思想の巨籠中に投げられたり。 彼は思想界の一漁師として漁獲多からざ......
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  • タイトル: 思想の聖殿
    著者: 北村透谷
    出版社: ConTenDo
    概要:  思想の領地は栄光ある天門より暗濛たる深谷に広がれり。 羽衣を着けたる仙女も此領地の中に舞ひ、悪火を吐く毒鬼も此の裡に棲めり。 思想の境地は実に天の与へたる自由意志の鬭塲なり。 美は醜と闘ひ、善は悪と争ふ、或は桂冠を戴きて此の舞台より歴史の或一隅に遷り去るあり、或は傷痍を負ふて永く苦痛....
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  • タイトル: 聖ロヨラ
    著者: 野上豊一郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  イタリアでアシジの聖フランチェスコの遺跡を見たので、エスパーニャでは聖ロヨラの遺跡を見たいものだと思つてゐた。 聖ロヨラはヂェズイタ派(耶蘇會)の開祖であり、その同志で後輩なるハヴィエル(ザベリヨ)は天文年間に初めて日本に耶蘇教を持つて來て猛烈な布教をした人であり、私の... ...
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  • タイトル: キフホイザー
    著者: 野上豊一郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  ブロッケンに登つて、麓のシールケに泊つた次の朝、おびただしい鈴の音で目をさまされた。 寢臺から這ひ出して窓をあけて見ると、下の川沿ひの道を一人の牧人が、牧場へであらう、牛の群をつれて通つてゐた。 これを見ないとハルツの旅の氣分は完成しないやうな氣がしたので、L公使と谷口君......
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  • タイトル: ウォリクの城
    著者: 野上豊一郎
    出版社: ConTenDo
    概要: This castle hath a pleasant seat ; the air Nimbly and sweetly recommends itself Unto our gentle senses. ―― Macbeth 一  ウォリクは城で持つ町で... ...
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  • タイトル: 大戦脱出記
    著者: 野上豊一郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  一 パリとの通話  エスパーニャに居る間に中歐の形勢はどんどん惡化して行つた。  ドイツが突然ソヴィエトと握手したといふ報道がサン・セバスティアン(公使館所在地)に傳はつたのは八月二十二日(一九三九年)だつた。 その朝私たちは食卓で前の日に見た鬪牛の話をしてゐ... ...
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  • タイトル: 吹雪のユンクフラウ
    著者: 野上豊一郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  アルプス連峰の容姿の目ざめるような美しさにいきなり打たれたのは、ベルンに着いてベルヴュー・パラース(ホテル)の二階の部屋に通された瞬間だった。 南東を受けた大きな窓一ぱいに遠く雪を戴いた山々が一列に並んで、時刻はもう十九時(午後七時)を過ぎているのに日中の光のま... ...
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  • タイトル: パラティーノ
    著者: 野上豊一郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  まだローマになじまないうちは、あまりに多く見るべき物があるので、どこへ行っても、何を見ても、いつもあたまが混迷して、年代史的に地理的に整理しながらそれ等を見ようとするのにかなり骨が折れた。 例えばフォーロ・ロマーノ(フォルム・ロマヌム)一つ見るにしてもそうである... ...
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  • タイトル: 闘牛
    著者: 野上豊一郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  エスパーニャに来て闘牛を見ないで帰るのは心残りのような気がしていた。 しかし見るまでは、生き物を殺すのを見て楽しむということがひどく残酷に考えられ、それに対する反感もあって、見なくともよいというような心持もあった。 その反感は、私よりも弥生子の方が強く、彼女は闘牛... ...
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  • タイトル: エトナ
    著者: 野上豊一郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  イタリアとシチリアの海岸は、どこへ行っても、南国らしい澄み透った空と紺碧の海があって、強烈な陽光が燦々と降り濺ぎ、その下に骨ばった火山系の山彙が変化の多い形貌で展開し、古い石造の家屋が密集したり、散在したりして、橄欖・扁桃・柘榴・ぬるで・いちじく等の果樹、或い... (...
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  • タイトル: 国語の自在性
    著者: 西田幾多郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  文化の発展には民族というものが基礎とならねばならぬ。 民族的統一を形成するものは風俗慣習等種々なる生活様式を挙げることができるであろうが、言語というものがその最大な要素でなければならない。 故に優秀な民族は優秀な言語を有つ。 ギリシャ語は哲学に適し、ラティン語は法律に適するといわれる....
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  • タイトル: 或教授の退職の辞
    著者: 西田幾多郎
    出版社: ConTenDo
    概要: これは楽友館の給仕が話したのを誰かが書いたものらしい、 而もそれは大分以前のことであろう。  初夏の或晩、楽友館の広間に、皓々と電燈がかがやいて、多くの人々が集った。 この頃よくある停年教授の慰労会が催されるのらしい。 もう暑苦しいといってよい頃であったが、それでも開け放され....
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  • タイトル: 我が子の死
    著者: 西田幾多郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  三十七年の夏、東圃君が家族を携えて帰郷せられた時、君には光子という女の児があった。 愛らしい生々した子であったが、昨年の夏、君が小田原の寓居の中に意外にもこの子を失われたので、余は前年旅順において戦死せる余の弟のことなど思い浮べて、力を尽して君を慰めた。 しかるに何ぞ図らん、今年の......
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