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寺田寅彦

検索結果263件中91件から135件までを表示
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  • タイトル: 夢判断
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  友人が妙な夢を見たと云って話して聞かせた。 それは田舎の農家で泊った晩のことである。 全身がしびれ、強直して動けなくなったが、それが「電気のせい」だと思われた。 白い手術着を着た助手らしい男がしきりにあちこち歩き廻ってそれを助けてくれようとするのだが、一向利目がないので困り果てたとこ....
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  • タイトル: ピタゴラスと豆
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  幾何学を教わった人は誰でもピタゴラスの定理というものの名前ぐらいは覚えているであろう。 直角三角形の一番長い辺の上に乗っけた枡形の面積が他の二つの辺の上に作った二つの枡形の面積の和に等しいというのである。 オルダス・ハクスレーの短篇『若きアルキメデス』には百姓の子のギドーが木片の燃......
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  • タイトル: 箱根熱海バス紀行
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  朝食の食卓で偶然箱根行の話が持上がって、大急ぎで支度をして東京駅にかけつけ、九時五十五分の網代行に間に合った。 二月頃から、一度子供連れで熱海へでも行ってみようと云っていたが、日曜というと天気が悪かったり、天気がいいと思うときっと何かしら差障りがあって、とうとう四月二十日の今日の... ...
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  • タイトル: 猫の穴掘り
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  猫が庭へ出て用を便じようとしてまず前脚で土を引っかき小さな穴を掘起こして、そこへしゃがんで体の後端部をあてがう。 しかしうまく用を便ぜられないと、また少し進んで別のところへ第二の穴を掘って更に第二の試みをする。 それでもいけないと更に第三、第四と、結局目的を達するまでこの試みをつづ......
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  • タイトル: 新年雑俎
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  数年前までは正月元旦か二日に、近い親類だけは年賀に廻ることにしていた。 そうして出たついでに近所合壁の家だけは玄関まで侵入して名刺受けにこっそり名刺を入れておいてから一遍奥の方を向いて御辞儀をすることにしていたのであるが、いつか元旦か二日かが大変に寒くて、おしまいには雪になったこ... ...
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  • タイトル: 初冬の日記から
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  一年に二度ずつ自分の関係している某研究所の研究成績発表講演会といったようなものが開かれる。 これが近年の自分の単調な生活の途上に横たわるちょっとした小山の峠のようなものになっている。 学生時代には学期試験とか学年試験とかいうものがやはりそうした峠になっていたが、学校を出ればもうそう......
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  • タイトル: 雑記帳より(Ⅱ)
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:          一  今年の春の花の頃に一日用があって上野の山内へ出かけて行った。 用をすました帰りにぶらぶら竹の台を歩きながら全く予期しなかったお花見をした。 花を見ながらふと気の付いたことは、若いときから上野の花を何度見たかしれない訳であるが、本当に桜の花を見て楽しむ意味......
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  • タイトル: 雑記帳より(Ⅰ)
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:          一  フランスの絵入雑誌を見ていると、モロッコ地方の叛徒の討伐に関する写真ニュースが数々掲載されている。 それらの写真の下にある説明の文句を読んで見ると「モロッコ地方の Pacification のエピソード」と云ったような言葉が使ってある。 直訳なら「平和化......
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  • タイトル: 札幌まで
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  九月二十九日。 二時半上野発。 九時四十三分仙台着。 一泊。 翌朝七時八分青森行に乗る。  仙台以北は始めての旅だから、例により陸地測量部二十万分の一の地図を拡げて車窓から沿路の山水の詳細な見学をする。 北上川沿岸の平野には稲が一面に実って、もう刈入れるばかりになっているよう...
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  • タイトル: ゴルフ随行記
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  ずっと前からM君にゴルフの仲間入りをすすめられ、多少の誘惑は感じているが、今日までのところでは頑強に抵抗して云う事を聞かないでいる。 しかしとにかく一度ゴルフ場へお伴をして見学だけさせてもらおうということになって、今年の六月末のある水曜日の午前に二人で駒込から円タクを拾って赤羽の... ...
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  • タイトル: 高原
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  七月十七日朝上野発の「高原列車」で沓掛に行った。 今年で三年目である。 駅へ子供達が迎いに来ていた。 プラットフォームに下り立ったときに何となく去年とはあたりの勝手が違うような気がしたがどこがどうちがったかということがすぐとは気が付かなかった。 子供に注意されて気がついて見るとなるほ...
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  • タイトル: 喫煙四十年
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  はじめて煙草を吸ったのは十五、六歳頃の中学時代であった。 自分よりは一つ年上の甥のRが煙草を吸って白い煙を威勢よく両方の鼻の孔から出すのが珍しく羨ましくなったものらしい。 その頃同年輩の中学生で喫煙するのはちっとも珍しくなかったし、それに父は非常な愛煙家であったから両親の許可を得る......
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  • タイトル: 鴉と唱歌
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  帝劇でドイツ映画「ブロンドの夢」というのを見た。 途中から見ただけではあるし、別に大して面白い映画とも思われなかったが、その中の一場面としてこの映画の主役となる老若男女四人が彼等の共同の住家として鉄道客車の古物をどこかから買って来るという事件がある。 そうして、若い娘と若い男二人が......
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  • タイトル: 浅間山麓より
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  真夏の正午前の太陽に照りつけられた関東平野の上には、異常の熱量と湿気とを吸込んだ重苦しい空気が甕の底のおりのように層積している。 その層の一番どん底を潜って喘ぎ喘ぎ北進する汽車が横川駅を通過して碓氷峠の第一トンネルにかかるころには、もうこの異常高温層の表面近く浮かみ上がって、乗客... ...
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  • タイトル: ラジオ雑感
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  宅のラジオ受信機は去年の七月からかれこれ半年ほどの間絶対沈黙の状態に陥ったままで、茶の間の茶箪笥の上に乗っかったきりになっていた。 夕飯時に近所の家から「子供の時間」の唱歌などが聞こえて来ても、宅の機械は固く沈黙を守って冷やかにわれわれの食卓を見下ろしているだけであった。 それがや......
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  • タイトル:
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:       一 デパートの夏の午後  街路のアスファルトの表面の温度が華氏の百度を越すような日の午後に大百貨店の中を歩いていると、私はドビュシーの「フォーヌの午後」を思いだす。 一面に陳列された商品がさき盛った野の花のように見え、天井に回るファンの羽ばたきとうなりが蜜蜂を思わ... ...
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  • タイトル: スパーク
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:          一  当らずさわらずの事を書こうとするとなかなか六かしい。 真理は普遍だから、少しでも真理に近いことを書けば、すべての人があてられ、痛い所をさわられる。 優れた小説を読むとすべての人が自分をモデルにしたのではないかと思う。 己がモデルだと自称する人が幾人も出て来....
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  • タイトル: さまよえるユダヤ人の手記より
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:       一 涼しさと暑さ  この夏は毎日のように実験室で油の蒸餾の番人をして暮らした。 昔の武士の中の変人達が酷暑の時候にドテラを着込んで火鉢を囲んで寒い寒いと云ったという話があるが、暑中に烈火の前に立って油の煮えるのを見るのは実は案外に爽快なものである。  暑い時に風......
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  • タイトル: 異質触媒作用
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:       一 帝展  帝展の洋画部を見ているうちに、これだけの絵に使われている絵具の全体の重量は大変なものであろうと考えた。 その中に含まれている Pb と Zn だけでも夥しいものであろうと思われた。 こんな事を考えるほどに近頃はこうした展覧会の絵に興味を失ってしまったので......
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  • タイトル: 鑢屑
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:          一  ある忙しい男の話である。  朝は暗いうちに家を出て、夜は日が暮れてしまってから帰って来る。 それで自分の宅の便所へはいるのはほとんど夜のうちにきまっている。  たまたま祭日などに昼間宅に居ることがある。 そうして便所へはいろうとする時に、そこの開き...
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  • タイトル: 断片(Ⅱ)
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:          一  連句で附句をする妙趣は自己を捨てて自己を活かし他を活かす事にあると思う。 前句の世界へすっかり身を沈めてその底から何物かを握んで浮上がって来るとそこに自分自身の世界が開けている。  前句の表面に現われただけのものから得た聯想に執着してはいい附句は出来......
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  • タイトル: 雑記(Ⅰ)
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:       一 日比谷から鶴見へ  夏のある朝築地まで用があって電車で出掛けた。 日比谷で乗換える時に時計を見ると、まだ少し予定の時刻より早過ぎたから、ちょっと公園へはいってみた。 秋草などのある広場へ出てみると、カンナや朝貌が咲きそろって綺麗だった。 いつもとはちがってその時は....
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  • タイトル: 雑記(Ⅱ)
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:       一 花火  一月二十六日の祝日の午後三時頃に、私はただあてもなく日本橋から京橋の方へあの新開のバラック通りを歩いていた。 朝よく晴れていた空は、いつの間にかすっかり曇って、湿りを帯びた弱い南の風が吹いていた。 丸の内の方の空にあたって、時々花火が上がっているので、上......
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  • タイトル: 浅草紙
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  十二月始めのある日、珍しくよく晴れて、そして風のちっともない午前に、私は病床から這い出して縁側で日向ぼっこをしていた。 都会では滅多に見られぬ強烈な日光がじかに顔に照りつけるのが少し痛いほどであった。 そこに干してある蒲団からはぽかぽかと暖かい陽炎が立っているようであった。 湿った庭....
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  • タイトル: 人の言葉――自分の言葉
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:    一 「おおかた古を考うる事、さらに一人二人の力もてことごとく明らめ尽くすべくもあらず。 またよき人の説ならんからに多くの中には誤りもなどかなからん。 必ずわろき事もまじらではえあらず。 そのおのが心には、今は古の心ことごとく明らかなり、これをおきてはあるべくもあらずと思い定....
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  • タイトル: 昭和二年の二科会と美術院
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:    二科会(カタログ順)  有島生馬氏。  この人の色彩が私にはあまり愉快でない。 いつも色と色とがけんかをしているようで不安を感じさせられる。 ことしの絵も同様である。 生得の柔和な人が故意に強がっているようなわざとらしさを感じる。 それかと言ってルノアルふうの風景小品にも...
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  • タイトル: 蜂が団子をこしらえる話
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  私の宅の庭の植物は毎年色々な害虫のためにむごたらしく虐待される。 せっかく美しく出揃った若葉はいつの間にかわるい昆虫のために食い荒らされる。 なかんずくいちばんひどくやられるのは薔薇である。 羽根が黒くて腰の黄色い小さな蜂が、柔らかい若芽の茎の中に卵を産みつけると、やがて茎の横腹が竪....
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  • タイトル: 鉛をかじる虫
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  近頃鉄道大臣官房研究所を見学する機会を得て、始めてこの大きなインスチチュートの内部の様子をかなり詳しく知ることが出来た。 名前だけ聞いたところではたいそういかめしいお役所のような気がして、書類の山の中で事務や手続きや規則の研究をしている所かと想像していたのであるが、事実はまるで反... ...
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  • タイトル: 小さな出来事
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:       一 蜂  私の宅の庭は、わりに背の高い四つ目垣で、東西の二つの部分に仕切られている。 東側の方のは応接間と書斎とその上の二階の座敷に面している。 反対の西側の方は子供部屋と自分の居間と隠居部屋とに三方を囲まれた中庭になっている。 この中庭の方は、垣に接近して小さな花壇....
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  • タイトル: 猿の顔
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  映画「マルガ」で猿の親子連れの現われる場面がある。 その猿の子供の方が親猿のよりもずっとよく人間に似ている。 しかも、それは人間のうちでも老人の顔に似ている。 そうして老翁よりはより多く老婆の顔に似ているのである。 それで、人間が非常に長生きをしたらだんだん親猿に似て来るかと思って考...
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  • タイトル: 五月の唯物観
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  西洋では五月に林檎やリラの花が咲き乱れて一年中でいちばん美しい自然の姿が見られる地方が多いようである。 しかし日本も東京辺では四月末から五月初めへかけて色々な花が一と通り咲いてしまって次の季節の花のシーズンに移るまでの間にちょっとした中休みの期間があるような気がする。 少なくも自分......
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  • タイトル: 家庭の人へ
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:       風呂の寒暖計  今からもう二十余年も昔の話であるが、ドイツに留学していたとき、あちらの婦人の日常生活に関係した理化学的知識が一般に日本の婦人よりも進んでいるということに気のついた事がしばしばあった。 例えば下宿のおかみさんなどが、呼鈴や、その電池などの故障があった... ...
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  • タイトル: ある探偵事件
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  数年前に「ボーヤ」と名づけた白毛の雄猫が病死してから以来しばらくわが家の縁側に猫というものの姿を見ない月日が流れた。 先年、犬養内閣が成立したとおなじ日に一羽のローラーカナリヤが迷い込んで来たのを捕えて飼っているうち、ある朝ちょっとの不注意で逃がしてしまった。 そのおなじ日の夕方帰......
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  • タイトル: 神田を散歩して
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  あるきわめて蒸し暑い日の夕方であった。 神田を散歩した後に須田町で電車を待ち合わせながら、見るともなくあの広瀬中佐の銅像を見上げていた時に、不意に、どこからともなく私の頭の中へ「宣伝」という文字が浮き上がって来た。  それはどういうわけであったかよくわからない。 その日は特別な「....
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  • タイトル: 海陸風と夕なぎ
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  昼間陸地の表面に近い気層が日照のためにあたためられて膨張すると、地上一定の高さにおいては、従来のその高さ以下にあった空気がその水準の上側にはみ出して来るから、従ってそこの気圧が高くなる。 すなわち同じ高さの海上の気層に比べて圧が高くなるから、この層の空気は海に向かって流れる。 この......
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  • タイトル: ステッキ
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  初めは四本足、次に二本足、最後に三本足で歩くものは何かというなぞの発明された時代には、今のように若い者がステッキなどついて歩く習慣はなかったものと思われる。 杖がつきものになっている魔法使いはたいていばあさんかじいさんであるが、しかし彼らの杖はだいぶ使用の目的が違っていて、孫悟空... ...
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  • タイトル: イタリア人
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  今日七軒町まで用達しに出掛けた帰りに久し振りで根津の藍染町を通った。 親友の黒田が先年まで下宿していた荒物屋の前を通った時、二階の欄干に青い汚れた毛布が干してあって、障子の少し開いた中に皺くちゃに吊した袴が見えていた。 なんだかなつかしいような気がした。 黒田が此処に居たのはまだ学校....
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  • タイトル: 埋もれた漱石伝記資料
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  熊本高等学校で夏目先生の同僚にSという○物学の先生がいた。 理学士ではなかったがしかし非常に篤学な人で、その専門の方ではとにかく日本有数の権威者だという評判であった。 真偽は知らないが色々な奇行も伝えられた。 日本にたった二つとか三つとかしかない珍しい標本をいくつか持っているという自....
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  • タイトル: 海水浴
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  明治十四年の夏、当時名古屋鎮台につとめていた父に連れられて知多郡の海岸の大野とかいうところへ「塩湯治」に行った。 そのとき数え年の四歳であったはずだから、ほとんど何事も記憶らしい記憶は残っていないのであるが、しかし自分の幼時の体験のうちで不思議にも今日まで鮮明な印象として残ってい... ...
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  • タイトル: 蛙の鳴声
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  何年頃であったか忘れてしまったが、先生の千駄木時代に、晩春のある日、一緒に音楽学校の演奏会に行った帰りに、上野の森をブラブラあるいて帰った。  その日の曲目の内に管弦楽で蛙の鳴声を真似するのがあった、それはよほど滑稽味を帯びたものであった。 先生はあるきながら、その蛙の声を真似......
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  • タイトル: 枯菊の影
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  少し肺炎の徴候が見えるようだからよく御注意なさい、いずれ今夜もう一遍見に来ますからと云い置いて医者は帰ってしまった。  妻は枕元の火鉢の傍で縫いかけの子供の春着を膝へのせたまま、向うの唐紙の更紗模様をボンヤリ見詰めて何か考えていたが、思い出したように、針を動かし始める。 唐縮緬......
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  • タイトル: 窮理日記
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  十日 動物教室の窓の下を通ると今洗ったらしい色々の骸骨がばらばらに笊へ入れて干してある。 秋の蠅が二、三羽止ってやや寒そうに羽根を動かしている。  十一日 垣にぶら下がっていた南瓜がいつの間にか垂れ落ちて水引の花へ尻をすえている。 我等が祖先のニュートンはいかにエライ者であったか....
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  • タイトル: 郷土的味覚
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  日常の環境の中であまりにわれわれに近く親しいために、かえってその存在の価値を意識しなかったようなものが、ひとたびその環境を離れ見失った時になって、最も強くわれわれの追憶を刺戟することがしばしばある。 それで郷里に居た時には少しも珍しくもなんともなかったものが、郷里を離れて他国に移... ...
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  • タイトル:
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  私が九つの秋であった、父上が役を御やめになって家族一同郷里の田舎へ引移る事になった。 勿論その頃はまだ東海道鉄道は全通しておらず、どうしても横浜から神戸まで船に乗らねばならぬ。 が、困った事には父上の外は揃いも揃うた船嫌いで海を見るともう頭痛がすると云う塩梅で。 何も急く旅でもなしい....
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  • タイトル: 高知がえり
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  明後日は自分の誕生日。 久々で国にいるから祝の御萩を食いに帰れとの事であった。 今日は天気もよし、二、三日前のようにいやな風もない。 船も丁度あると来たので帰る事と定める。 朝飯の時勘定をこしらえるようにと竹さんに云い付ける。 こんどはいつ御出でかと例の幡多訛りで問う。 おれの事...
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電子書籍も『ジャケ買い』は素敵なコンテンツとの出会い方法としてもオススメです。

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