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検索結果8,890件中226件から270件までを表示
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  • タイトル: 宮本武蔵 06 空の巻
    著者: 吉川英治
    出版社: ConTenDo
    概要: 普賢 一 木曾路へはいると、随所にまだ雪が見られる。 峠の凹みから、薙刀なりに走っている白い閃きは、駒ヶ岳の雪のヒダであり、仄紅い木々の芽を透かして彼方に見える白い斑のものは、御岳の肌だった。 だがもう畑や往来には、浅い緑がこぼれている。 季節は今、なんでも育... ...
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  • タイトル: 宮本武蔵 05 風の巻
    著者: 吉川英治
    出版社: ConTenDo
    概要: 枯野見 一 丹波街道の長坂口は、指さして彼方に望むことができる。 並木越しに、白い電光かのように眼を射るのは、その丹波境の標高で、また、京都の西北の郊外を囲っている山々の襞をなしている残雪だった。 「火を放けろ」 と誰かいう。 春先なのだ。 まだ正月の九日とい.....
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  • タイトル: 宮本武蔵 04 火の巻
    著者: 吉川英治
    出版社: ConTenDo
    概要: 西瓜 一 伏見桃山の城地を繞っている淀川の水は、そのまま長流数里、浪華江の大坂城の石垣へも寄せていた。 ――で、ここら京都あたりの政治的なうごきは、微妙に大坂のほうへすぐ響き、また大坂方の一将一卒の言論も、おそろしく敏感に伏見の城へ聞えて来るらしい。 今―― ... ...
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  • タイトル: 宮本武蔵 03 水の巻
    著者: 吉川英治
    出版社: ConTenDo
    概要: 吉岡染 一 明日は知れないきょうの生命 また、信長も謡った―― 人間五十年、化転のうちをくらぶれば、夢まぼろしの如くなり そういう観念は、ものを考える階級にも、ものを考えない階級にもあった。 ――戦が熄んで、京や大坂の街の灯が、室町将軍の世盛りのこ... ...
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  • タイトル: 宮本武蔵 02 地の巻
    著者: 吉川英治
    出版社: ConTenDo
    概要: 鈴 一 ――どうなるものか、この天地の大きな動きが。 もう人間の個々の振舞いなどは、秋かぜの中の一片の木の葉でしかない。 なるようになッてしまえ。 武蔵は、そう思った。 屍と屍のあいだにあって、彼も一個の屍かのように横たわったまま、そう観念していたのである......
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  • タイトル: 宮本武蔵 01 序、はしがき
    著者: 吉川英治
    出版社: ConTenDo
    概要: 序 初版が出たのさえ十数年前だった。 起稿を思い立った日からでは、もう、二十年ちかい歳月がながれている。 この書が、装幀を新たに、版をかさねて出るとなると、いつも私は過去茫々の想いにたえない。 じつに世のなかはその間にすら幾変りも変遷してきた。 さる人が私にいった。 「...
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  • タイトル: 鸚鵡 『白鳳』第二部
    著者: 神西清
    出版社: ConTenDo
    概要:  その鸚鵡――百済わたりのその白鸚鵡を、大海人ノ皇子へ自身でとどけたものだらうか、それとも何か添へぶみでもして、使ひに持たせてやつたものかしら……などと、陽春三月のただでさへ永い日を、ふた昼ほど思ひあぐねた鏡ノ夫人は、あとになつて考へれば余計な取越し苦労をしたといふものだつた。 よ... ...
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  • タイトル: 安吾人生案内 04 その四 人形の家
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要:  人形をだく婦人の話高木貴与子(卅四歳)  女礼チャン(六ツ)の事でございますか、動機と申しましても、さあ他人はよく最愛の子供を亡くしたとか、失恋して愛情の倚りどころを人形に托したと御想像になりますが、これといって特別な訳があるのではございません。 丁度終戦直後、... (本...
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  • タイトル: 明治開化 安吾捕物 17 その十六 家族は六人・目一ツ半
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要: 「ねえ、旦那。 足利にゃア、ロクなアンマがいないでしょう。 私ゃ足利のアンマになってもいいんですがね。 連れてッてくれねえかなア。 足利の師匠のウチへ住み込みでも結構でさア。 どうも、東京を食いつめちゃったよ」  足利の織物商人仁助の肩をもみながら、アンマの弁内が卑しそうな声で云う...
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  • タイトル: 明治開化 安吾捕物 16 その十五 赤罠
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要:  年が改って一月の十三日。 松飾りも取払われて、街には正月気分が見られなくなったが、ここ市川の田舎道を着かざった人々の群が三々五々つづいて通る。 一見して東京も下町のそれと分る風俗。 芸者風の粋な女姿も少からずまじっている。  深川は木場の旦那の数ある中でも音にきこえた大旦那山キの...
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  • タイトル: 明治開化 安吾捕物 15 その十四 ロッテナム美人術
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要:  一助はお加久に叩き起されてシブシブ目をさました。 めっぽう寒い日だ。 昨夕から風がでて波も高くなっていたから、天気はよいが、今日は仕事にアブレそうな予感がした。 一助は横浜の波止場で荷役に働く俗に云うカンカン虫であった。 「今日はアブレそうだなア。 行くだけムダかも知れねえや」...
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  • タイトル: 明治開化 安吾捕物 14 その十三 幻の塔
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要: 「なア、ベク助。 貴公、小野の小町の弟に当る朝臣だなア。 人に肌を見せたことがないそうだなア。 ハッハッハア」  五忘にこう云われて、ベク助は苦い顔をした。 イヤなことを云う奴だ。 この寺へ奉公して足かけ四年になるが、五忘の奴がこう云いはじめたのは今年の夏からのことである。 その...
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  • タイトル: 明治開化 安吾捕物 13 その十二 愚妖
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要:  近ごろは誰かが鉄道自殺をしたときくと、エ? 生活反応はあったか? デンスケ君でも忽ちこう疑いを起すから、ウカツに鉄道自殺と見せかけても見破られる危険が多い。 けれども明治の昔にこの手を用いて、誰に疑われもしなかったという悪賢い悪漢がいたかも知れない。 法医学だの鑑識科学が発達してい......
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  • タイトル: 明治開化 安吾捕物 12 その十一 稲妻は見たり
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要:  雷ギライという人種がある。 まア人間は普通カミナリがキライのようだが、特別キライという人種があって、私の知人にもカミナリがキライで疎開このかた伊東の地に住みついてしまった人がある。 伊東は年に四、五回、遠雷がかすかにカミナリのマネをしてみせる程度で、片道三時間の通勤は不便だが、ヘソ......
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  • タイトル: 明治開化 安吾捕物 11 その十 冷笑鬼
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要: 「隣家に奉公中は御親切にしていただきましたが、本日限りヒマをいただいて明朝帰国いたしますので……」  と、隣家の馬丁の倉三が大原草雪のところへ挨拶に上ると、物好きでヒマ人の草雪はかねてそれを待ちかねていたことだから、 「この淋しい土地に住んでお前のような話相手に去られては先の... ...
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  • タイトル: 明治開化 安吾捕物 10 その九 覆面屋敷
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要:  光子は一枝の言葉が頭にからみついて放れなかった。 「ちょっとでよいから、のぞかせてよ。 風守さまのお部屋を」 「ダメ。 お部屋どころか、別館の近くへ立寄ってもいけないのよ」  すると一枝はあざわらって、 「そうでしょうよ。 牢屋ですもの。 しかも……」  一度言葉をきっ...
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  • タイトル: 明治開化 安吾捕物 09 その八 時計館の秘密
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要:  生れつき大そう間のわるい人間というものがいるものだ。 梶原正二郎という若い御家人がそれだった。 そのとき彼は二十二だ。 親父が死んで野辺の送りをすませたという晩に、 「今晩は。 たのもう。 どうれ」  両方分の挨拶にオマケをつけて大声で喚きながらドヤドヤと訪れた七八人。 案内...
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  • タイトル: 明治開化 安吾捕物 08 その七 石の下
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要: 「私は六段格で。 ヘッヘ」  と、甚八はさッさと白をとった。 神田の甚八といえば江戸名題の賭碁のアンチャン。 本職は大工だが、碁石を握ると素人無敵、本因坊にも二目なら絶対、先なら打ち分けぐらいでしょうなとウヌボレのいたって強い男。 川越くんだりへ来て、手を隠すことはない。  武...
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  • タイトル: 明治開化 安吾捕物 07 その六 血を見る真珠
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要:  明治十六年一月のことである。 東京の木工船会社で新造した百八十トンの機帆船昇龍丸が試運転をかねて濠洲に初航海した。 日本の国名も聞きなれぬ当時のことで、非常に珍しがられて、港々に盛大なモテナシをうけた。 そのとき、木曜島近海の暗礁にのりあげて船体を破損し、修理のために一ヶ月ほど木曜島....
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  • タイトル: 明治開化 安吾捕物 06 その五 万引家族
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要:  スギ子未亡人はシンは心のあたたかい人のようでもある。 嫁入道具というものを一切持たない咲子の着物のことに気を使ってくれて、季節々々の着物を自分で見たてて作ってくれる。 顔に親切を見せないし、優しい言葉をかけてくれることも殆どないだけ、シンの親切が身にしみるのだが、しかしとりつく島も......
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  • タイトル: 明治開化 安吾捕物 05 その四 ああ無情
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要:  今日一日で月が変ると、明日からは十二月。 一年に十二回ある晦日という奴も気に入らないが、十二月という最後の月は月全体が性にあわない。 昨日今日からメッキリ寒気が身にしみやがると、モーロー車夫の捨吉は毛布をひっかぶって上野広小路にちかい小路の角で辻待ちをしていた。 上野駅には車夫集会所....
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  • タイトル: 明治開化 安吾捕物 04 その三 魔教の怪
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要:  秋雨の降りしきる朝。 海舟邸の奥の書斎で、主人と対坐しているのは泉山虎之介。 訪客のない早朝を見すまして智恵をかりにきたのであるが、手帳をあちこちひッくりかえして、キチョウメンに書きこんだメモと首ッぴきに、入念に考えこんでは説明している。 後先をとりちがえないためである。 「本件...
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  • タイトル: 明治開化 安吾捕物 03 その二 密室大犯罪
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要:  秋ばれの好天気。 氷川の勝海舟邸の門をくぐったのは、うかない顔の泉山虎之介であった。 よほど浮かない事情があるらしい。  玄関へたどりつくと、ここまで来たのが精いっぱい、というように、玄関脇に置いてある籐椅子にグッタリとつかまって、吐息をついた。 こわれかけた籐椅子がグラつくのも...
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  • タイトル: 明治開化 安吾捕物 02 その一 舞踏会殺人事件
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要:  氷川の海舟屋敷の黒板塀をくぐったのは神楽坂の剣術使い泉山虎之介。 この男、時はもう明治十八九年という開化の時世であるが、酔っぱらうと、泉山虎之介タチバナの時安と見得を切って女中のホッペタをなめたがる悪癖がある。  虎之介は幼少のころ、海舟について剣術を習ったことがある。 そのころ....
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  • タイトル: 源氏物語 11 花散里
    著者: 紫式部
    出版社: ConTenDo
    概要: 橘も恋のうれひも散りかへば香をなつ かしみほととぎす鳴く (晶子)  みずから求めてしている恋愛の苦は昔もこのごろも変わらない源氏であるが、ほかから受ける忍びがたい圧迫が近ごろになってますます加わるばかりであったから、心細くて、人間の生活というものからのがれたい欲求も... ...
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  • タイトル: 源氏物語 10 榊
    著者: 紫式部
    出版社: ConTenDo
    概要: 五十鈴川神のさかひへのがれきぬおも ひあがりしひとの身のはて (晶子)  斎宮の伊勢へ下向される日が近づけば近づくほど御息所は心細くなるのであった。 左大臣家の源氏の夫人がなくなったあとでは、世間も今度は源氏と御息所が公然と夫婦になるものと噂していたことであるし、六条の邸の... ...
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  • タイトル: 源氏物語 09 葵
    著者: 紫式部
    出版社: ConTenDo
    概要: 恨めしと人を目におくこともこそ身の おとろへにほかならぬかな (晶子)  天子が新しくお立ちになり、時代の空気が変わってから、源氏は何にも興味が持てなくなっていた。 官位の昇進した窮屈さもあって、忍び歩きももう軽々しくできないのである。 あちらにもこちらにも待って訪われぬ恋人......
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  • タイトル: 源氏物語 08 花宴
    著者: 紫式部
    出版社: ConTenDo
    概要: 春の夜のもやにそひたる月ならん手枕 かしぬ我が仮ぶしに(晶子)  二月の二十幾日に紫宸殿の桜の宴があった。 玉座の左右に中宮と皇太子の御見物の室が設けられた。 弘徽殿の女御は藤壺の宮が中宮になっておいでになることで、何かのおりごとに不快を感じるのであるが、催し事の見物... ...
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  • タイトル: 源氏物語 07 紅葉賀
    著者: 紫式部
    出版社: ConTenDo
    概要: 青海の波しづかなるさまを舞ふ若き心 は下に鳴れども(晶子)  朱雀院の行幸は十月の十幾日ということになっていた。 その日の歌舞の演奏はことに選りすぐって行なわれるという評判であったから、後宮の人々はそれが御所でなくて陪観のできないことを残念がっていた。 帝も藤壺の... ...
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  • タイトル: 源氏物語 06 末摘花
    著者: 紫式部
    出版社: ConTenDo
    概要: 皮ごろも上に着たれば我妹子は聞くこ とのみな身に沁まぬらし(晶子)  源氏の君の夕顔を失った悲しみは、月がたち年が変わっても忘れることができなかった。 左大臣家にいる夫人も、六条の貴女も強い思い上がりと源氏の他の愛人を寛大に許すことのできない気むずかしさがあって、扱いに... ...
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  • タイトル: 源氏物語 05 若紫
    著者: 紫式部
    出版社: ConTenDo
    概要: 春の野のうらわか草に親しみていとお ほどかに恋もなりぬる (晶子)  源氏は瘧病にかかっていた。 いろいろとまじないもし、僧の加持も受けていたが効験がなくて、この病の特徴で発作的にたびたび起こってくるのをある人が、 「北山の某という寺に非常に上手な修験僧がおります、去... ...
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  • タイトル: 源氏物語 04 夕顔
    著者: 紫式部
    出版社: ConTenDo
    概要: うき夜半の悪夢と共になつかしきゆめ もあとなく消えにけるかな (晶子)  源氏が六条に恋人を持っていたころ、御所からそこへ通う途中で、だいぶ重い病気をし尼になった大弐の乳母を訪ねようとして、五条辺のその家へ来た。 乗ったままで車を入れる大門がしめてあったので、従者に呼び出さ... ...
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  • タイトル: 幕末維新懐古談 06 高村東雲の生い立ち
    著者: 高村光雲
    出版社: ConTenDo
    概要:  そこで、これから師東雲先生の生い立ちを話します。  東雲師は元奥村藤次郎といった人で、前述の通り下谷北清島長(源空寺門前)の生まれである。 その師匠が当時江戸で一、二を争うところの仏師高橋法眼鳳雲という有名な人でありますが、この人のことは別に改めて話すことにする。  東雲師の....
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  • タイトル: 幕末維新懐古談 05 その頃の床屋と湯屋のはなし
    著者: 高村光雲
    出版社: ConTenDo
    概要:  床屋の話が出たついで故、ちょっと話しましょう。 当時の髪結床は、今のように小ざっぱりしたものではなく、特にこういう源空寺門前といったような場末では、そりゃ、じじむさいものでした。  源空寺門前という一町内には、床屋が一軒、湯屋が一軒、そば屋が一軒というようにチャンと数が制限され......
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  • タイトル: 幕末維新懐古談 04 私の父の訓誡
    著者: 高村光雲
    出版社: ConTenDo
    概要:  さて、いよいよ話が決まりましたその夜、父は私に向い、今日までは親の側にいて我儘は出来ても、明日からは他人の中に出ては、そんな事は出来ぬ。 それから、お師匠様初め目上の人に対し、少しでも無礼のないよう心掛け、何事があっても皆自分が悪いと思え、申し訳や口返しをしてはならぬ。 一度師の許......
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  • タイトル: 幕末維新懐古談 03 安床の「安さん」の事
    著者: 高村光雲
    出版社: ConTenDo
    概要:  町内に安床という床屋がありました。  それが私どもの行きつけの家であるから、私はお湯に這入って髪を結ってもらおうと、其所へ行った。 「おう、光坊か、お前、つい、この間頭を結ったんじゃないか。 浅草の観音様へでも行くのか」  主人の安さんがいいますので、 「イエ、明日、私は....
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  • タイトル: 幕末維新懐古談 02 私の子供の時のはなし
    著者: 高村光雲
    出版社: ConTenDo
    概要:  これから私のことになる――  私は、現今の下谷の北清島町に生まれました。 嘉永五年二月十八日が誕生日です。  その頃は、随分辺鄙なむさくるしい土地であった。 江戸下谷源空寺門前といった所で、大黒屋繁蔵というのが大屋さんであった。 それで長屋建てで、俗にいう九尺二間、店賃が、よく...
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  • タイトル: あとがき 「夜の道づれ」
    著者: 三好十郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 「出離」という事は多分西洋にはないことである。 晩年のストリンドベルヒの物やヘルマン・ヘッセの作品などに、ややそれに似たものが提出されているが、いずれも少し違うようである。 「出離」というものは東洋獨特のもので、ヨーロッパ的なメトーデのどんなものを持つて來ても解明できないもののようで......
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  • タイトル: 小桜姫物語 01 舌代
    著者: 浅野正恭
    出版社: ConTenDo
    概要:  本物語は謂わば家庭的に行われたる霊界通信の一にして、そこには些の誇張も夾雑物もないものである。 が、其の性質上記の如きところより、之を発表せんとするに当りては、亡弟も可なり慎重な態度を採り。 霊告による祠の所在地、並に其の修行場などを実地に踏査する等、いよいよ其の架空的にあらざる事......
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  • タイトル: 舌を噛み切った女 またはすて姫
    著者: 室生犀星
    出版社: ConTenDo
    概要:  京にのぼる供は二十人くらい、虫の垂衣で蔽うた馬上の女のすがたは、遠目にも朝涼の中で清艶を極めたものであった。 袴野ノ麿を真中に十人の荒くれ男が峠路にかかる供ぞろいの一行を、しんとして展望していた。 離れ山の洞窟のこの荒くれ男から、少し隔れた切株の上に腰をおろしたわかい女は、なまなま......
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  • タイトル: 奇談クラブ〔戦後版〕 02 左京の恋
    著者: 野村胡堂
    出版社: ConTenDo
    概要: プロローグ  奇談クラブの席上、その晩の話し手天野久左衛門は、こんな調子で始めました。 「これは実に今日の常識や道徳から見れば不可思議極まる事件だが、芸術至上主義に対する、一つの反逆でもあると思います。 筋にはなんの誇張もなく、全く切れば血の出るような本当の話ですが、この話......
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  • タイトル: 奇談クラブ〔戦後版〕 01 第四の場合
    著者: 野村胡堂
    出版社: ConTenDo
    概要: プロローグ  何年目かで開かれた、それは本当に久し振りの「奇談クラブ」でした。 会長の吉井明子嬢は三十近い吉井明子夫人になって、﨟たけく美しく、世にもめでたい令夫人になりましたが、限りなくロマンスを追う情熱は、少しも吉井明子嬢の昔に変りは無く、幹事の今八郎を督励して、吉井合名... ...
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  • タイトル: 海の詩 ――人と海――
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要:  こころまゝなる人間は、いつでも海が好きなもの!  これは、ボオドレエルの「人と海」といふ詩の、第一行である。 海と聞くたびに、海を見るたびに、この歌を思ひ出すから、以下私は此の詩を辿り乍ら、「海の詩」といふ課題を果さう。 然し何も、此の詩を解説しようといふのではない。 此の詩を辿り....
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  • タイトル: 鳥獣剥製所 一報告書
    著者: 富永太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  私はその建物を、圧しつけるやうな午後の雪空の下にしか見たことがない。 また、私がそれに近づくのは、あらゆる追憶が、それの齎す嫌悪を以て、私の肉体を飽和してしまつたときに限つてゐた。 私は褐色の唾液を満載して自分の部屋を見棄てる、どこへ行くのかをも知らずに……  煤けた板壁に、......
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  • タイトル: 或るまどんなに 西班牙風の奉納物
    出版社: ConTenDo
    概要:  わたくしのつかへまつる聖母さま、おんみの為に、わたくしの悲しみの奥深く、地下の神壇を建立したい心願にござります。  わたくしの心のいと黒い片隅に、俗世の願ひ、また嘲けりの眼の及ばぬあたり、おんみのおごそかな御像の立たせまするやう、紺と金との七宝の聖盒をしつらへたい心願にござり... ...
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