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文芸 > 紀行

検索結果340件中316件から340件までを表示
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  • タイトル: 初島紀行
    著者: 与謝野晶子
    出版社: ConTenDo
    概要:  正月六日朝早く千人風呂に入つて、その硝子窓から伊豆の沖の美くしい日の出を見ました。 今日の快晴は疑ふべくも無い。 海は襦子の感觸を以て銀の色を擴げ、中にところどころ天鵞絨の柔かみを以て紺青の圓い大きな斑を見せて居ました。 何と云ふ好い凪でせう。  湯から上がると六時でした。 宿...
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  • タイトル: 鎌倉一見の記
    著者: 正岡子規
    出版社: ConTenDo
    概要:  面白き朧月のゆふべ柴の戸を立ち出でゝそゞろにありけばまぼろしかと見ゆる往來のさまもなつかしながら都の街をはなれたるけしきのみ思ひやられて新橋までいそぎぬ。 終りの列車なるにはや乘れといふにわれおくれじとこみ入れば春の夜の夢を載せて走る汽車二十里は煙草の煙のくゆる間にぞありける。... ...
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  • タイトル: 榛名
    著者: 横光利一
    出版社: ConTenDo
    概要:  眞夏の日中だのに褞袍を着て、その上からまだ毛絲の肩掛を首に卷いた男が、ふらふら汽車の中に這入つて來た。 顏は青ざめ、ひよろけながら空席を見つけると、どつと横に倒れた。 後からついて來た妻女が氷嚢を男の額にあてて、默つて周圍の客の顏を眺めてゐる。 あれはもう助からぬと私は思つた。 私は...
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  • タイトル: 大島行
    著者: 林芙美子
    出版社: ConTenDo
    概要:     一信  思ひたつた旅ながら船出した咋夜から今朝にかけて、風雨激しく、まぢかく大島の火の山が見えてゐながら上陸が仲々困難でした。 本當は、夜明けの五時頃にはもう上陸が出來るはずなのに、十時頃までも風力の激しい甲板の上に立つて、只ぢつと島裾を噛んで行く、白い波煙を見てゐる... ...
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  • タイトル: 高尾紀行
    著者: 正岡子規
    出版社: ConTenDo
    概要:  旅は二日道連は二人旅行道具は足二本ときめて十二月七日朝例の翁を本郷に訪ふて小春のうかれありきを促せば風邪の鼻すゝりながら俳道修行に出でん事本望なりとて共に新宿さしてぞ急ぎける。 きぬ/″\に馬叱りたる寒さかな 鳴雪  暫くは汽車に膝栗毛を休め小春日のさしこむ窓に顏さしつけ... ...
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  • タイトル: かけはしの記
    著者: 正岡子規
    出版社: ConTenDo
    概要:  浮世の病ひ頭に上りては哲学の研究も惑病同源の理を示さず。 行脚雲水の望みに心空になりては俗界の草根木皮、画にかいた白雲青山ほどにきかぬもあさまし。 腰を屈めての辛苦艱難も世を逃れての自由気儘も固より同じ煩悩の意馬心猿と知らぬが仏の御力を杖にたのみていろ/\と病の足もと覚束なく草鞋の......
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  • タイトル: 松翠深く蒼浪遥けき逗子より
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  櫻山に夏鶯音を入れつゝ、岩殿寺の青葉に目白鳴く。 なつかしや御堂の松翠愈々深く、鳴鶴ヶ崎の浪蒼くして、新宿の濱、羅の雪を敷く。 そよ/\と風の渡る處、日盛りも蛙の聲高らかなり。 夕涼みには脚の赤き蟹も出で、目の光る鮹も顯る。 撫子はまだ早し。 山百合は香を留めつ。 月見草は露なが...
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  • タイトル: 逗子だより
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  夜は、はや秋の螢なるべし、風に稻葉のそよぐ中を、影淡くはら/\とこぼるゝ状あはれなり。  月影は、夕顏のをかしく縋れる四ツ目垣一重隔てたる裏山の雜木の中よりさして、浴衣の袖に照添ふも風情なり。  山續きに石段高く、木下闇苔蒸したる岡の上に御堂あり、觀世音おはします、寺の名を......
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  • タイトル: 大正十二年九月一日の大震に際して
    著者: 芥川龍之介
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 大震雑記       一  大正十二年八月、僕は一游亭と鎌倉へ行き、平野屋別荘の客となつた。 僕等の座敷の軒先はずつと藤棚になつてゐる。 その又藤棚の葉の間にはちらほら紫の花が見えた。 八月の藤の花は年代記ものである。 そればかりではない。 後架の窓から裏庭...
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  • タイトル: 伊東から
    著者: 芥川龍之介
    出版社: ConTenDo
    概要:  拝啓。 小生は、元来新聞の編輯に無経験なるものに御座候へども文芸上の作品は文芸欄に載るものと心得居り候。 然るに四月十三日の時事新報(静岡版)は文芸上の作品を文芸欄以外に掲げ居り候。 それは「けふの自習課題」と申すものに之有候。  小学四年。 さくらの花はどんなくみたてになつて...
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  • タイトル: ひらきぶみ
    著者: 与謝野晶子
    出版社: ConTenDo
    概要: みだれ髪  君  事なく着きし電報はすぐ打たせ候ひしかど、この文は二日おくれ候。 光おばあ様を見覚えをり候はずなく、あたり皆顔知らぬ人々のみなれば、私の膝はなれず、ともすればおとうさんおとうさんと申して帰りたがりむづかり候に、わが里ながら父なくなりて弟留守にては気をおかれ、筆親... ...
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  • タイトル: 逗子より
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  拝啓、愚弟におんことづけの儀承り候。 来月分新小説に、凡兆が、(涼しさや朝草門に荷ひ込む)趣の、やさしき御催しこれあり、小生にも一鎌仕れとのおほせ、ゐなかずまひのわれらにはふさはしき御申しつけ、心得申して候。  まづ、何処をさして申上げ候べき。 われら此の森の伏屋、小川の芦、海は....
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  • タイトル: 半島一奇抄
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要: 「やあ、しばらく。」  記者が掛けた声に、思わず力が入って、運転手がはたと自動車を留めた。 ……実は相乗して席を並べた、修善寺の旅館の主人の談話を、ふと遮った調子がはずんで高かったためである。 「いや、構わず……どうぞ。」  振向いた運転手に、記者がちょっとてれながら云ったの......
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  • タイトル: 小浅間
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  峰の茶屋から第一の鳥居をくぐってしばらくこんもりした落葉樹林のトンネルを登って行くと、やがて急に樹木がなくなって、天地が明るくなる。 そうして右をふり仰ぐと突兀たる小浅間の熔岩塊が今にも頭上にくずれ落ちそうな絶壁をなしてそびえ立っている。 その岩塊の頭を包むヴェールのように灰砂の斜......
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  • タイトル: 写生紀行
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  去年の春から油絵の稽古を始めた。 冬初めごろまでに小さなスケッチ板へ二三十枚、六号ないし八号の画布へ数枚をかいた。 寒い間は休んでことし若葉の出るころからこの秋までに十五六枚か、事によると二十枚ほどの画布を塗りつぶした。 これらのものの大部分はみんなうちの庭や建物の一部を写生したもの....
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  • タイトル: 先生への通信
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      ヴェニスから  お寺の鳩に豆を買ってやることは日本に限ることと思っていましたがここのサンマルコのお寺の前でも同じことをやっています。 ただし豆ではなくてとうもろこしを細長い円錐形の紙袋につめたのを売っています。  大道で鍋を煮立たせて、ゆでだこを売っている男がいま......
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  • タイトル: 甲賀三郎氏に答う
    著者: 夢野久作
    出版社: ConTenDo
    概要:  ぷろふいる誌、九月号所載、甲賀三郎氏の「探偵小説講話」末尾に於て、特に私が文芸通信誌上に書いた「探偵小説の真使命」と称する一文のために「夢野久作君に問う」の一項を設けられたについて御回答申上る事を近頃の欣快とし且つ光栄とするところである。  ところが実を云うと私は「御回答申上... ...
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  • タイトル: みちの記
    著者: 森鴎外
    出版社: ConTenDo
    概要:  明治二十三年八月十七日、上野より一番汽車に乗りていず。 途にて一たび車を換うることありて、横川にて車はてぬ。 これより鉄道馬車雇いて、薄氷嶺にかかる。 その車は外を青「ペンキ」にて塗りたる木の箱にて、中に乗りし十二人の客は肩腰相触れて、膝は犬牙のように交錯す。 つくりつけの木の腰掛は...
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  • タイトル: 軽井沢
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  十五年ほど前の夏休みに松原湖へ遊びに行った帰りの汽車を軽井沢でおり、ひと汽車だけの時間を利用してこの付近を歩いたことがあった。 その時の記憶と今度行って見た軽井沢とで、目についた相違はと言えば、機関車の動力が電気になっていること、停車場前に客待ちのリクショウメンがいなくなって、そ... ...
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  • タイトル: 旅日記から
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 シャンハイ 四月一日  朝のうちには緑色をしていた海がだんだんに黄みを帯びて来ておしまいにはまっ黄色くなってしまった。 船の歩みはのろくなった。 艫のほうでは引っ切りなしに測深機を投げて船あしをさぐっている。 とうとう船が止まった。 推進機でかきまぜた泥水が恐ろし...
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  • タイトル: 本州横断 癇癪徒歩旅行
    著者: 押川春浪
    出版社: ConTenDo
    概要: 不思議の血=懦弱と欲張=髯将軍の一喝=技手の惨死=狡猾船頭=盆踊り見物=弱い剛力=登山競走=天狗の面=天幕の火事=廃殿の一夜=山頂の地震=剛力の逃亡=焼酎の祟=一里の徒競走=とんだ宿屋     (一)昼寝罵倒  この奮励努力すべき世の中で、ゴロゴロ昼寝などする馬鹿があ... ...
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  • タイトル: 東海道五十三次
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  風俗史専攻の主人が、殊に昔の旅行の風俗や習慣に興味を向けて、東海道に探査の足を踏み出したのはまだ大正も初めの一高の生徒時代だったという。 私はその時分のことは知らないが大学時代の主人が屡々そこへ行くことは確に見ていたし、一度などは私も一緒に連れて行って貰った。 念の為め主人と私の関......
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  • タイトル: 槍が岳に登った記
    著者: 芥川龍之介
    出版社: ConTenDo
    概要:      赤沢  雑木の暗い林を出ると案内者がここが赤沢ですと言った。 暑さと疲れとで目のくらみかかった自分は今まで下ばかり見て歩いていた。 じめじめした苔の間に鷺草のような小さな紫の花がさいていたのは知っている。 熊笹の折りかさなった中に兎の糞の白くころがっていたのは知っている....
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  • タイトル: 日光小品
    著者: 芥川龍之介
    出版社: ConTenDo
    概要:      大谷川  馬返しをすぎて少し行くと大谷川の見える所へ出た。 落葉に埋もれた石の上に腰をおろして川を見る。 川はずうっと下の谷底を流れているので幅がやっと五、六尺に見える。 川をはさんだ山は紅葉と黄葉とにすきまなくおおわれて、その間をほとんど純粋に近い藍色の水が白い泡を噴....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 松江印象記
    著者: 芥川龍之介
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  松江へ来て、まず自分の心をひいたものは、この市を縦横に貫いている川の水とその川の上に架けられた多くの木造の橋とであった。 河流の多い都市はひとり松江のみではない。 しかし、そういう都市の水は、自分の知っている限りでたいていはそこに架けられた橋梁によって少から......
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